チャリティ湘南OWS2017大会終了のご報告について
第14回チャリティー湘南オープンウォータースイミング(SOWS)にご参加の選手の皆さま、関係者の皆さまに、今大会のご報告をさせていただきます。
昨日お知らせしたとおり、8月27日(日)開催のSOWS2.5kmにおいて、大変悲しい事故が発生いたしました。
ゴールまで残り300mのところで、レスキューボードにつかまり休憩され、ライフセーバーと会話されていた78歳の男性の方が、突然心筋梗塞を起こされて意識不明となり、ライフセーバー、ゴール地点の医師、救急隊、救急病院の医師らによる懸命の応急手当、救命治療が施されたものの、残念ながら病院でお亡くなりになりました。
その男性は、かつてはボストンマラソンを走られたほどのランナーであり、足のケガでスイマーに変わってからも、毎日のように近くのインドアプールで2000mを泳いでこられたアスリートであり、SOWSにおいても過去に見事な成績を残されてきました。
しかし、今年は最終泳者数名の中に交じっていらっしゃったので、恐らく後半において体調不良があったものと推測されます。
改めて、実行委員会を代表して、故人のご冥福をお祈りするとともに、ご家族の皆さまに衷心よりお悔やみ申し上げます。
来年のSOWSの安全対策については、10月の実行委員会で検討される予定ですが、65歳以上の選手の大会当日朝の健康診断は導入したいと考えています。
一方、別紙でご報告するとおり、今年は8月26日(土)開催の10kmの完泳率が、33%と異常に低い結果となりました。
完泳率が異常に低かった理由のひとつに、南風による逗子湾内の北側への潮の流れにより、多くの選手が鎌倉方向に流されて余計な距離を泳いだことと、逗子湾内を出てからも、50~100cmほどの横波により泳ぎづらく、こうした海のコンディションに慣れていない選手の多くが本来の力を出せなかった模様です。
今回、10kmを並走してガードしたライフセーバーやシーカヤッカーの何人かが、後半に軽い熱中症にかかりました。現時点で制限タイムを延長することは、4時間以上監視並走するライフセーバーらの体調を考えると厳しい状況なのですが、選手の皆さまの完泳率を少しでも上げるために、我々がどう寄り添えるのか、今後真摯に検討して参りたいと思います。
大変厳しい結果となりましたが、今後のSOWSの安全安心を高めることこそが、我々に課せられた最大の使命であると考えています。
来年は節目となる第15回の記念大会になります。皆さまのご協力を仰ぎつつも、今大会の教訓を必ずや活かして、さらに成長した大会に育てて参りたいと考えております。
結びとして、10kmと2.5kmの選手、スイムツアー参加者、ボランティア、各実行委員の皆さま、逗子市、鎌倉市、藤沢市、腰越・鎌倉・小坪・葉山の各漁協の皆さま、そしてご協賛を賜りましたミズノ社、GUARD社をはじめとする協賛企業の皆さまに、この場をお借りして衷心より厚く御礼申し上げます。
引き続き、皆さまのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
チャリティ湘南オープンウォータースイミング2017
大会実行委員会実行委員長
加藤 道夫
チャリティ湘南オープンウォータースイミング2017大会実績